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火の鳥 鳳凰編 <漫画原稿再生叢書> と 火の鳥 未来編 <漫画原稿再生叢書> を セットにして、ご紹介!
<漫画原稿再生叢書>とは「読める複製原画」と謳った、現存する名作漫画の原稿を原寸大で印刷・製本した特装本のシリーズです。実際の原稿に近い用紙に、原稿の風合を再生すべく、全ページをカラーで印刷。紙が曲がらずに済むよう、ノド側を180度開けるコデックス装で製本します。
<漫画原稿再生叢書>は、日本漫画史の重要な資料ともいえるスペシャルなレーベルです。
※本書は、漫画家・手塚治虫の畢生の大作にして、日本漫画史上不滅の最高傑作と呼べる長編漫画「火の鳥」の価値を学術的な観点から見直す資料とすることを目的に、手塚プロダクションに現存(2020年10月時点)する、『火の鳥 鳳凰編』と『火の鳥 未来編』の一部分の生原稿を、手塚プロダクション所定の原稿を原寸サイズのまま、マンガ原稿用紙としてポピュラーなケント紙(A3サイズ)に両面印刷し、中央部(ノド)で紙が折れることのないように、特殊製本(コデックス装)を施したものです。
手塚治虫による比類なき思弁的大河エンタテインメントである『火の鳥』です。
さまざまな名作漫画、さまざまなキャラクターを生み出した、漫画の神様=手塚治虫。
そのなかでも『火の鳥』は、1954年の「漫画少年」での連載からはじまり、1988年までの「野性時代」での連載と、30年以上にわたって複数の雑誌で、「○○編」という異なった副題とともに、連載を重ねてきた壮大な連作集であり、作者自らが「ライフワーク」と明言した最重要作品です。
今回、<漫画原稿再生叢書>として刊行されるのは、『火の鳥』全エピソードのなかでも特に根強いファンを持ち、高い評価を得ている「鳳凰編」です。
『火の鳥 鳳凰編』は、かつて虫プロ商事から刊行されていた、いまはなき漫画誌「COM」誌上で、1969年から1970年にかけて連載されました。
同誌は『火の鳥』を中心に、新しいタイプの漫画作品、新しい描き手たちの発表の場として漫画の表現を進化させる貴重な雑誌でした。
この鳳凰編の舞台は、中国から伝来した仏教を巡っての権力闘争が巻き起こっている奈良時代の日本。
盗賊の我王と仏師の茜丸という真逆な境遇にあったふたりの人生が、火の鳥という永遠の存在に翻弄されて、交錯していきます。
なにが善でなにが悪か、生命とは何であるのか---。
答えのない問いかけこそが、物語を動かし、読書の快感を醸し出しています。
<漫画原稿再生叢書>は、その特殊仕様のために印刷・製本できるページ数にも限度があり、長編作品全体を収録するわけにはいきません。
そこで今回は、物語の佳境であるともに、仏を造形するようになり、東大寺の鬼瓦制作で競わざるを得なくなった我王と茜丸、ふたりの運命の終焉を描いたパートにカラーイラストを加えた、全72ページ分を収録。
手塚治虫の畢生の大作として、多くの人が一度は目にしたことのある『火の鳥 鳳凰編』。
今日まで受け継がれた貴重な資料である漫画原稿の質感を、ぜひ直接お手にとってお確かめください。
【本書仕様】
コデックス装 / 化粧箱入り / 輸送箱付 / 解説小冊子同梱
漫画という表現を通じ、さまざまな物語、さまざまなキャラクターを生み出し続けた手塚治虫。
なかでも『火の鳥』は、作者自ら「ライフワーク」と明言した特別な作品です。
1954年の「漫画少年」版「黎明編」初連載から1988年の「太陽編」に至るまで、足掛け30年以上にわたり、複数の雑誌で描かれ続けてきた、その名のごとく、まさに不死鳥のような壮大な連作集でもあります。
『火の鳥 鳳凰編 <漫画原稿再生叢書>』に続き製作する今回の「未来編」は、手塚治虫が自らの手で創刊した月刊漫画誌「COM」誌上で、1967~68年にかけて連載されました。
邪馬台国を舞台とした歴史漫画でもある第1部「黎明編」から一転、第2部となる本作「未来編」では、人類の歴史最後の日へと物語が移り、普通の人の一生が一瞬のことと思えるような壮大な時間軸を用い、命や生きることの意味が問いかけられます。
この作品により、『火の鳥』という作品の壮大なスケール感がより強く感じ取れるようになるなど、シリーズ中でも屈指の人気作としても名高いものです。
<漫画原稿再生叢書>シリーズでは、その特殊仕様のために印刷・製本できるページ数にも限度があり、長編作品全体を収録することができません。
そこで今回収録いたしますのは、この「未来編」の終盤部分となります。
人類の黄昏が訪れ、それでも容赦なく時間は過ぎ去っていく中、地球の支配者は、人間から別の生命体へと移行していくドラマチックな展開部分に、現存するカラーイラストを加えた、全72ページ分になります。
人-- いや、生命はなぜ存在をするのか。
漫画の枠を超えた知的エンタテインメントとも呼べる『火の鳥 未来編』。狂言回しでもある火の鳥と同じ視点で読み進む、シリーズ屈指の人気作です。
手塚治虫の生原稿をそのまま読むような、稀有な読書体験を存分にご堪能ください。
【本書仕様】
コデックス装 / 化粧箱・輸送箱付 / 解説小冊子同梱
1928年11月3日生まれ。1951年、大阪大学付属医学専門部を卒業(1952年医師免許取得、1961年医学博士号取得)。1946年、『マアチャンの日記帳』(少國民新聞)で漫画家デビュー。以後、『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『火の鳥』『アドルフに告ぐ』など、幼年向きから大人向きまで、あらゆるジャンルの漫画を描き続け、「漫画の神様」とも称される。生涯に描いた作品数は700以上、約15万枚と言われている。1989年2月9日、逝去。兵庫県宝塚市に「宝塚市立手塚治虫記念館」がある。
協力:手塚プロダクション